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検査を受ける

ここでは、女性・男性それぞれの不妊治療で実施する検査について、初診から一般的検査、精密検査と順を追って解説します。

初診で行う検査・一般検査

●初診

初診では、問診・視診・内診、そして超音波検査が行われます。超音波検査では、子宮形態異常、子宮筋腫、子宮腺筋症、チョコレート嚢胞などの卵巣異常がわかります。排卵の有無や排卵のタイミングも観察できます。

●一般検査

以下の8項目を基本として実施されます。

【基礎体温】

(1)基礎体温測定

毎朝目覚めた時の体温を記録した「基礎体温表」から。排卵の有無、黄体ホルモンの様子等を読み取ります。初診時に2~3ヶ月分のデータを持参すると、スムーズに診察が行えます。

【血液・ホルモン検査】

(2)血液の検査

  • 一般血液検査:貧血など、体の健康状態をチェックします。
  • 血中ホルモン検査:排卵・妊娠の成立や維持に影響を持つホルモンの数値を調べます。
  • 抗精子抗体検査:女性の血清の中に精子や小さいビーズ粒を入れて「抗精子抗体」が作られているかどうか調べます。
  • 抗クラミジア抗体検査:卵管の癒着や閉塞を引き起こすクラミジア抗体の有無を調べます。
  • 腫瘍マーカー:良性の卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮腺筋症の可能性を調べます。

【婦人科検査】

(3)子宮頚管粘液検査

子宮頚管粘液を注射器で吸い取り、子宮頚管粘液や卵胞ホルモンの分泌が正常に行われているかを検査します。

(4)膣分泌物検査

子宮頚管内や膣内の分泌物を採取し、卵管に影響を与える感染症の有無を調べます。

(5)フーナー検査

子宮頚管粘液と精子の相性を調べる検査です。排卵期に性交渉を持って9~24時間後の子宮頚管から粘液を採取し、顕微鏡で調べます。排卵時の子宮頚管粘液はエストロゲンの作用で精子を通過させやすくなっていますが、粘液の粘りが強すぎたり酸性度が高すぎたりすると精子が通過できません。また頸管粘液が正常で検査結果が悪いケースでは、抗精子抗体を持っている可能性があります。

(6)子宮卵管造影検査

子宮口からカテーテルを挿入して造影剤を子宮腔から卵管へ注入。造影剤の流れをレントゲンで透視した後、レントゲン撮影をします。卵管閉塞や卵管狭窄等の卵管異常、子宮腔の形や大きさがわかります。卵管に造影剤を注入することで卵管の通りが良くなって妊娠しやすくなることから、治療を兼ねた検査として応用されています。

(7)卵管通気・通水検査

子宮口から炭酸ガスや生理的食塩水等を注入し、卵管に詰まりがないか調べます。現在は卵管治療の一つとして行われることが多い検査です。

【セルフ検査】

(8)排卵日を自宅で調べる検査

  • 排卵痛・中間期出血:自覚症状から排卵期を考えます。
  • 尿中LH検査:簡単な尿検査で排卵の時期を調べることができます。
  • 自分で調べる頚管粘液検査:おりものの粘り具合から排卵日を推定します。

精密検査の種類

一般的検査で原因がわからない場合、治療が長期に渡っている場合には、さらに詳しく原因を探るための精密検査を行います。

  • 腹腔鏡検査:腹腔の中に直径3~10ミリの筒状の内視鏡を入れて子宮、卵管、卵巣の様子をモニターで詳細に観察します。
  • 子宮鏡検査:ファイバースコープか硬性鏡を子宮口から入れ、子宮内腔を調べます。
  • 選択的卵管造影法:卵管を1本ずつレントゲン造影します。子宮卵管造影法よりもさらに詳しい様子がわかります。
  • ソノヒステログラフィー:子宮内腔に生理的食塩水を注入して経膣超音波検査で子宮の様子を調べます。

その他、子宮内膜病理検査、月経結核菌培養、ホルモン負荷試験等も行われます。

男性不妊の検査について

男性の検査は、フーナー検査や精液検査を行い、異常が考えられる場合、治療のための精密検査を行います。

【精液検査】

3~5日間禁欲後に採取した精液を30分間放置して液化させた後、精液量、色調、粘稠性、精子濃度、運動率、奇形率などを調べます。病院で採取する方法と、自宅で採取して専用の容器で持参する方法があります。

【精密検査】

視診・触診(ペニス、精巣、前立腺など)、血液検査による健康状態のチェック・ホルモン検査・リンパ球染色体検査、精路造影検査、精巣生検、病理検査などを行います。

なお、英ウィメンズクリニックでは週3回、泌尿器科専門医による男性不妊の検査及び治療を行っています。